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まず、あなたは、慢性腎不全に罹ってしまったという現実を
しっかり理解し、受け入れてください。そのためには十分に時間をかけることが大切です。決してあわててはいけません。医師の
話を聞くことも大切です。しかし、外来医師は、限られた時間しか割り当てられていませんので、繰り返し同じ疑問をぶつけていたの
では、せっかく親身になってあなたを診ようと思っている医師に嫌われるだけです。自分で積極的に理解するように努めることも大切
です。恐れたり、逃げてはいけません。無論、時間をかけすぎてもいけません。それだけ、治療が遅れるということだってあるのです。
今は、自分が下り坂の途中にいることをしっかり認めるのです。 病気に関する本を読むのも必要ですが、その場合に自分一人で読まないで、必ずそれを書いた医師に相談するか、専門の医師
の診察を受けることも大切です。 そして出来れば、定期的に通院することです。そうしないと本に書いていないことを自分で誤って想像したりしてしまうからです。疑問に思ったことはその医師にぶつけて、その場で解決することです。これが上手な医師へのかかわり方ですし、回り道になっても、病気を理解する早道です。まさしく「敵を知り、己
を知らば百戦すとも危うからず」です。 つぎは、どのような食事療法が良いのかを知ってください。最近は慢性腎不全に関する著書もいろいろと出版されていますから、そ
れを参考にされたら良いと思います。少し難しいと感じても三度ぐらい読むと、よく分かってくる筈です。そうなればあなたの勝ちです。
その他、合併症に対する治療も大切です。高血圧、貧血、脱水、 上気道炎など、腎不全の進行を後押しするような病態が合併しないようにすることです。他の病気もそうですが腎不全ほど、予防が全ての治療に勝る疾患はありません。
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